Prologue

星の創造から幾億年、
《神》の居た《神話時代》は唐突に終わりを迎える。
様々な種族が混在するこの星で
新たな時代の担い手として選ばれたのは、
《神》の消滅により激変した星の環境の悪影響を
一切受けることのなかった唯一の種族、
「ヒト族」だった。

しかし、ヒト族は弱く、その命はあまりにも短い。
故にヒト族は多くの言葉を紡ぎ、記し、
彼らの子孫へと遺し、託した。
託された言葉は時と共に次第に摩耗し、変化し、
伝承となり、やがて神話となった。

《ヒト時代》が訪れてから800余年が経ち、
多くのヒト族が《天の神》と《地の神》を信仰し、
「ヒト族に加護を与える《神》は、
今も《月》で眠っている」
という教えが人々の生活に根付いた頃、
深い眠りについていたはずの《神》の意思は、
徐々にヒト族の時代を侵食し始めた―――

そして今、天と地の《神》の願いを内包した
一対の双子が、この星に産み落とされる

Information

このWebサイトは、ポリ(@poritw)の創作作品『MYTH』の本編を紹介した「フィルムストーリーブック」のWeb公開用サイトです。
掲載されている『MYTH』前編のキャラクター,設定,ストーリーなどを通して、主人公ティラルとナツキ、旅の中で彼らと関わっていく人々の生き方を見守ってあげて下さい。

※このWebサイトでは、【『MYTH』―旅路編― FILM STORY BOOK】の内容の一部と、過去に発行した冊子、これまでのツイートなどで紹介した内容を織り交ぜて『MYTH』のストーリーを紹介しています。
※ツイッターでは控えているような若干刺激の強い表現も含まれますので、苦手な方はご注意ください。
※このWebサイトで紹介するキャラクターの年齢は、『MYTH』前編の3年間のうち「本編に登場した時点」の年齢となり、SNS上での表記とは一部異なります。
 

 
※現在BOOTHは閉店中です。もし冊子版の購入をご希望の方がいらっしゃいましたら、お手数をおかけしますがご連絡ください。

このWebサイトでは、これからポリの創作作品『MYTH』のストーリーを「#00~#09 + 2 の計12ページ」に渡って紹介しています。
いただいた感想や要望は、今後の創作活動の原動力としてありがたく拝読させていただきますので是非一言二言でも聞かせていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

STORY

物語の舞台は、《神》に代わって
「ヒト族」が主導権を握るようになったとある星。
西の大陸の北部は、ベルティナ家の治める
ファンザム帝国を中心に栄えていた。
しかしある日、三代目皇帝オリガが
《神降ろし》によって豹変してしまう。
オリガの嫡男である第一皇子ティラルは、
迫る魔手から逃れるため、
彼の《守護者》を務める竜族の女性・ナツキに
連れられてクネ王国へと亡命するのだった。

――― 時は流れ、
クネ王国の辺境にある小さな集落でひっそりと
穏やかな幼少期を送っていたティラルは、
13歳のある日、ナツキと共に
「安住の地」を求める長い旅を始めることとなる。

守られることしか知らなかった幼い少年は、
旅の中で出会った様々な種族や、
様々な国やヒトとの交わりの中で
次第に成長していく。

やがてこの星に訪れる《大災厄》と呼ばれる
「すべての種族を終焉へと導く未来」に
立ち向かうその日のために――― 

#00 ファンザム帝国

サリエル歴836年《春の年》。三代目皇帝オリガ・エルド・ベルティナの仁政により、ファンザム帝国は建国以来最も安定した時期を迎えていた。
しかし、忌み月とされる《緋い月》の夜に、異変は起きた。

#01 クネ王国

サリエル歴845年《夏の年》。ナツキと共に《神》の魔手から逃げ延びたティラルは、西の大陸の中部にあるクネ王国の庇護を受けながら、エリアルという湖畔の小さな集落であたたかい大人たちに囲まれて13歳の少年へと成長していた。

#02 エルダ樹海

エリアルを発った2人はイニスの里を目指し、ヒト族が決して踏み入ることのないエルダ樹海の中を進む。
外部からの侵入者を拒むように発生する濃い霧と魔力を帯びた異形の動植物たちは、情け容赦なく彼らの行く手を阻むのだった。

#03 イニスの里

エルフのパルスの道案内で無事にエルダ樹海を抜けたティラルたちは、イニスの里の長「孔雀」に庇護を求めた。
《神》にも等しい魔力を持つと言われる孔雀は、旧知の仲である竜王(ナツキ)の彼女の要請を快く受け入れる。
しかし――

#04 ラベド王国

サリエル歴846年《秋の年》。約1年半滞在したイニスの里を発ったティラル、ナツキ、パルスの3人は、「東の大陸」を目指して南下を始める。
その矢先、祖国からの要請を受けたナツキは、竜王としての責務を果たすため単身での一時的な帰国を余儀なくされた。

#05 メホド王国

魔術師クロノスの助力を得てナツキ不在のまま旅を進めたティラルとパルスは、メホド王国の城門をくぐり、再会を約束したナツキの姿を探して街の中を歩き回った。
しかし、ティラルはやがて魔力の枯渇で《光の紋章》に命を食われそうになり、眠るように倒れてしまう。

#06 エーリエル諸島

一時的な協力関係を結んだライカと共に東の大陸への海路を往くティラルたちを乗せた船は、エーリエル本島の巡視船に捕縛されてしまう。
尋問を受ける彼らの前姿を現したのは、「よろず屋(イルダーナフ)」と名乗る陽気な少女だった。

#07 パミエル王国

サリエル歴847年《冬の年》。2人はついに東の大陸に上陸する。エリアルを発ってから約2年の旅を経て、ティラルは15歳・ナツキは23歳になっていた。
《神の子》ディユに絶対的な信頼を置く国王クウラは、一切の制限を掛けることなく2人を歓迎するのだった。

#08 ゼラー王国

約半年間パミエル王国に滞在した2人は、《神の子》ディユと交わした契約に従う形でゼラー王国へと向かうこととなる。
警戒心の強い女王マグニティスにより、彼らは半ば軟禁される形で《水の離宮》に迎え入れられるのだった。

#09 ロザル王国へ…

ゼラー王国を発った馬車は、ロザル王国を目指して雪の悪路を進んでゆく。
エーリエル諸島を発ってから約1年。サリエル歴848年《春の年》を目前にして、《神の子》ディユの指示通りパミエル王国とゼラー王国への一定期間の滞在を経た2人の《契約》は、ロザル王国で《神王》ベル・リグ・ロザルに謁見することで完遂されるはずだった。

『MYTH』中編(大災厄編)

ニュートの能力でラタルに見せられた《夢》に囚われ、深い闇の中をさまよっていたティラルが目覚めたのは、それから約1年後のことだった。
長らく昏睡状態に陥っていたティラルの世話係を任されていた「ライラ」という少女の話で、ティラルは自身をとりまく環境が大きく変わっていたことを知る。

Profile

ポリ(@poritew
緑髪キャラとファンタジーをこよなく愛する夜更かし創作屋さん。ファンタジー一次創作作品『MYTH(ミス)』をメインに、関連創作作品『κρίσις(クリシス)』『Crescent(クレセント)』などについて、Twitterなどで気ままに語っています。 中の人はWebデザイナー兼イラストレーターです。
※お仕事の依頼・相談は「個人WEBサイト」の方からお問い合わせください。

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    ファンザム帝国クネ王国エルダ樹海イニスの里ラベド王国メホド王国エーリエル諸島パミエル王国ゼラー王国ロザル王国中編ぜんぶ!!

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